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フリーエンジニアが経験したひ孫請け案件


東京都在住・37歳・男性・フリーエンジニア

会社の経営と雇用

わたしは正社員のプログラマーとして5年、システムエンジニアとして3年働いてきました。PHPやJavaを使った業務システムの開発がメインです。仕事は受託して自社内での開発中心でした。しかしリーマンショック後は、会社の経営が悪くなってしまい、社員の半分近くが派遣に出ることになりました。
わたしもその派遣メンバーの一人に選ばれました。派遣されることになったは大手の学習塾です。塾の内部は高度にシステム化されており、エンジニアだけで数百人が働いているような大きな規模です。その大手塾の下請け業者として派遣されることになりました。
下請け業者とは言っても、5階層くらい下です。
塾→元請け→下請け→孫請け→ひ孫請け→自分の会社
そのため報酬はかなり抜かれていたようで、元請けが70万で受注し、自分の会社に入るのは40万弱だと後で聞きました。派遣の面談のときも、何社もたらい回しにされ、ようやく元請けの会社にたどり着く感じです。駅前で待ち合わせ→コンビニ前で次の業者→銀行前で次の業者→駅に戻って次の業者→やっと元請けの会社へ!

派遣先の驚くべき光景

面談は無事に通り後日、派遣先である塾の作業部屋に行ったのですが驚くべき光景が広がっていました。かなりの大部屋に300人近いエンジニアが座っているのです。古びたビルの黒ずんだ部屋に、作業用の長机に無機質なパイプいす。そこでにパソコンをこれでもかってくらい並べて、エンジニア達が黙々と作業していました。しかも98%くらいは男性です。イメージとしては昭和時代の新聞社です。映画やドラマの中でしか見れない光景が広がっていました。
最初はその雰囲気に圧倒されていたのですが、少し慣れてきて他の人達と仲良くなると色々なことが見えてきました。300人近いエンジニアがいたのですが、人間関係は完全なるピラミッド構造になっていました。
まずトップである塾本社の社員1人。
その下に、塾子会社の8人。いわゆるプロパーです。
その下に、協力会社と呼ばれていた元請け業者の社員。
その下に、下請けの社員。
その下に、孫請けの社員。
その下に、ひ孫請けの社員。
そして自分。
何か仕事があると上から順に降ってくるのですが、ものすごく非効率だと感じました。なにか問題があれば、下から上に戻っていき、返事が返ってくるのは数日後みたいな。

実際の仕事

話しはそれましたが、肝心の仕事内容は何でも屋でした。PHP、Java、PLSQL、VBプログラミングから、バグの調査、サーバ構築、お客さんとの打ち合わせ、データ整理などなど。ありとあらゆる雑用が降りかかってきます。そのためプログラミングだけではなく、サーバの知識やDBの知識、設計、ヒアリングなど広範囲なスキルが必要になります。自分以外にも多くの派遣者が来ていましたが、スキルが低く使えない人だと3日でお帰り願うような感じです。
また受験シーズンの繁忙期は、塾の職員さんがピリピリしており、それが元請け、下請け、孫請けと伝染してきて殺伐としていました。
問題が起これば、深夜まで残業が当たり前で、徹夜も数回ありました。
また休日出勤も頻繁にありました。
休日にもかかわらず結構な人が出勤していたので、そういう所なのでしょう。ただ休日出勤のときは、みんな私服で来ています。いつもはピシッとスーツに身を包み怒鳴っている人が、私服のパーカーで作業しているのは面白い光景でもありました。

派遣から学んだ事

結局1年くらいその塾に派遣されていました。
いろいろなスキルが身に付き、今まで経験したことのない仕事だったため、自分のエンジニア人生にとってはプラスだったと思います。